毎日走る社長のブログ 小山文彦(代表取締役)

走ることで解決力を高め、走ることで不安を解消し、走ることで自分に自信をつけたいと願う、ひよっこ社長のブログです。

2016年11月30日

いよいよ登場! “SORACOM Air” SIM card for US

米国ラスベガスでAWSの年一イベント、re:Inventが開催されている。今年で5回目?6回目? 最初の3回は出たけど、最近は参加できていない。日本からの参加者はますます増えているという。羨ましくてしょうがない。

さて、そこで私にとって大きな発表があった。“SORACOM Air” SIM card for US が発表されたのだ。これまで日本サイトでグローバル向けAir SIMとアナウンスされていた情報とは異なり、Zoneが6つに分けられている。エリアも若干減っているようだ。(US版とグローバル向けが同じかどうかは今後明らかになるだろう。)

各ゾーンの主な国
Zone 1:米英仏独伊西
Zone 2:その他欧州
Zone 3:日中港台星泰馬豪加
Zone 4:印尼墨伯
Zone 5:マダガスカルのみ (必要か!?)
Zone 6:露越

親切なことに、サイトにはユースケースごとの料金イメージが載っている。日本語サイトにも同じものがそれぞれの料金で載っているので比較してみるといいだろう。要は1台3〜5ドルでIoTができるってことだ。

では実際にはどういう料金になるのだろうか。1年前のブログに書いた、ugomekiの通信量で料金比較をしてみよう。

 Upload
/h
Download
/h
日本版
料金
US版
Zone1
US版
Zone2
US版
Zone3
US版
Zone4
US版
Zone6
5秒間隔
(走行テスト)
105.4 KiB37.5 KiB331円10.03ドル
(1,128円)
14.15ドル
(1,591円)
22.38ドル
(2,516円)
53.24ドル
(5,987円)
207.58ドル
(23,340円)
5秒間隔
(理論最大値)
119.5 KiB43.9 KiB335円11.21ドル
(1,261円)
15.92ドル
(1,790円)
25.33ドル
(2,848円)
60.62ドル
(6,817円)
237.10ドル
(26,659円)
60秒間隔
(走行テスト)
9.8 KiB3.6 KiB303円2.57ドル
(289円)
2.96ドル
(333円)
3.73ドル
(419円)
6.62ドル
(745円)
21.10ドル
(2,372円)
60秒間隔
(理論最大値)
10.0 KiB3.7 KiB303円2.59円
(291円)
2.98ドル
(335円)
3.77ドル
(424円)
6.73ドル
(757円)
21.53ドル
(2,421円)


・ソラコム革命が起こったので、こんな位置送信デバイスがほしい!

日本版と比べてデータ通信量が高くなっているので、通信頻度が高いとどうしても高くなってしまうようだ。ただし、US版では枚数による基本料金のディスカウントと、契約全体の通信量によるボリュームディスカウントがあるので、使っていけば条件はさらに改善されるだろう。デバイスメーカーの場合、US版Airを載せて端末を販売することも可能だ。Amazon Kindleの3G内蔵はAmazonだからできたと思うが、これからは中小企業でもSORACOM Airで同じようなことができるようになる。だからこそ、日本で先にローンチして欲しかったというのはある。

ちなみに日本版Airは、海外に持ち出しても使えないから、仮に盗まれても安心という側面もあった。US版はグローバル対応だから、ほぼ世界中で使えて便利だが、今後管理台数が飛躍的に増えてくると、1台盗まれるとか、海外に持ち出されるということは容易に考えられる。取り付けた車両自体が盗まれて輸出される可能性があるのだから。APIを使った自動管理が必須になるので、インテグレーションのニーズも高まっていくだろう。

肝心の“SORACOM Air” SIM card for USは、文字どおり米国で買える。ユーザーコンソールでもAmazon.comでも。ただ、うまいことにAmazon.comは海外発送に対応していないようだ。ガジェットには技適があるけど、SIMにはないので、米国に行ったら必ず買いたい1枚である。Amazon購入ならアクティベーションは任意だろうから、ストックとして何枚か持っておくのが良いだろう。

最後に余談だが、グローバル向けAir SIMのテストに参加させていただいた。詳細は思い出に変わりつつあるのだが、テスト4カ国目のシンガポールでようやく通信でき、喜んで作ったugomekiのログ画像を紹介したい。(みんな誤解しているが、ソラコムのロゴは"S"ではなく"コム"である。)

スクリーンショット 2016-10-12 20.45.34.png

posted by koyama at 08:55 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年10月24日

もしグローバルSIMを体内に埋め込まれたら?

先週はビッグサイトで3日間のITpro EXPOがありました。私も最終日にようやく駆けつけることができ、自社で参加していたソラコムブースやその周辺を見て回りました。ソラコムの共同出展社はなんと22社。近くにあったAmazon Web Servicesブースと比べても圧倒的な企業数で、はっきりとしたIoT時代を感じさせる機会となりました。ソラコムがパートナー企業に対して広く窓口を開いており、機会平等にこだわっていることも人気の要因かもしれません。

KDDIと共同開発の新サービスの話題で盛り上がりましたが、これまでIoTデバイスといえば汎用的なものはWCDMAなものが多いとはいえ、国内有数のキャリアで複数の選択肢が出てくると、理想的な競争が保たれ、より一層リーズナブルな製品やサービスが生まれてくるのではないでしょうか。適切な競争の結果、既存のデバイスよりも極めて小さいものや、電池の持ちが圧倒的に改善されたもの、設置しても目立ちにくいものなどが登場し、いろんな意味でIoTデバイスが運用しやすくなっていくものと思います。

ソラコムブースの展示の中でも、地図好きの皆さんが一番注目したのは、「120を超える国と地域で利用可能」というポスターだと思います。現在、NTTドコモの国際ローミングで使える国と地域は、アラスカやハワイを別に数えて68となっています。他にもシンガポールのSingtelが出している世界71か国で使える月199ドルのデータ無制限SIMなどもありますが、きっとソラコム的なIoT価格で、さらに2倍近くのエリアに広がるわけですから、全く新しい製品やサービスを考えるきっかけになるのではないでしょうか。

14803324_10154172332440805_1608978106_o.jpg

・LTE国際ローミング _ サービス・機能 _ NTTドコモ
・Save with Monthly Roaming Plans _ Business _ Singtel

もしかすると、NoSIM化などで3G/LTEのGPS端末がすごく小さくなって、安全に体に埋め込めるようになって、体内から発生する微弱電流で半永久的に位置情報を追跡するということも可能になるかもしれません。もし悪い奴らにそんな端末を埋め込まれてしまったら、私たちはどこに逃げたらいいのでしょうか?「120を超える国と地域で利用可能」の地図を見る限り、日本から一番近い白抜きのエリアは、北朝鮮です。北朝鮮には飛行機の直行便がないので、普通行けません。かつては万景峰号という海路がありましたが、2006年から運航されていませんし、そもそも高度と速度がないと沿岸で3G/LTE電波をひろって見つかってしまいます。ビザがなければ入国できませんし、入国しても別の組織に監視されます。長く居続けることもできません。

次に近いのはフィリピン。国内空港まではなんとか電波を飛ばさないように工夫できれば、フィリピン航空、日本航空、全日空、デルタ航空、セブパシフィック航空、ジェットスター・ジャパンとたくさんの直行便が出ています。Skyscannerによると、本日一番安いのはフィリピン航空の41,722円。ほぼ同価格で1日4便あるようです。ただし、フィリピンが一番逃げやすいだけあって、バレやすいかもしれません。ビザなし滞在は30日間、うまくたどり着いたら次の脱出先を探しましょう。肌に合えば住み着いてもいいかもしれません。人口が1億人を超え、発展し続けるフィリピンが、いつまでソラコムの圏外でいられるかはわかりませんが。

続いて近いのはモンゴルです。モンゴルはMIATモンゴル航空がウランバートル直行便を運航しており、やはり30日間のビザなし滞在が可能です。1日1便14:10で70,051円のようです。まずはここから活路を求めてもいいかもしれませんが、冬は避けたいです。続いてラオス。残念ながらラオスには直行便がありません。ビザなし滞在は15日間。残念ながらマニラからの直行便もないので、たどり着くのは難しいでしょう。その他アジアでは、ブータン、ネパール、キルギス、パキスタン、アフガニスタン、イラン、サウジアラビア、UAE、オマーン、イエメン、シリアが圏外のように見えます。快適そうなのはドバイですが、経済面や物理的追跡の難易度を考えると、ドバイ経由でアフリカに逃げてというのが現実的な選択かもしれません。

世界中で使えるSIMとは、言い換えると逃げられないSIM。新製品にはぜひ埋め込みたいし、自分には絶対埋め込まれたくないものですね。とにかく登場が待ち遠しいです。
posted by koyama at 08:08 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年10月11日

どこでもスピードテスト&Pixelが欲しい!

久しぶりの出張に来ています。今日香港からシンガポールに移りました。

香港ではmaster conceptのデニスに会いました。彼らはGoogleのすべてのソリューションを扱い(もちろん他のいろんな企業の製品も扱い)、東南アジア一帯でビジネスを行うという、まさに私ができなかった理想とあこがれを体現している人物なのですが、たまたま同い年ということもあり、残念ながら競合関係にもなく、Googleのグローバルパートナーミーティングのみで繰り返し会うという感じなのですが、笑顔と決めポーズがかわいいので、大好きなビジネスマンの一人です。

14600887_10154136071540805_4527255275350162019_n.jpg

ほんとはこんど香港に来る機会があったら妻を連れてバカンスで、デニスにたっぷりガイドしてもらうと思っていたのですが、急遽出張が決まったので、一人で来てしまいました。中華料理をご馳走になって、彼の家族ともはじめて会えてとても楽しかったです。ただ、奥さんが日本語ペラペラなのは知らなかった...。香港、台湾、東南アジアでビジネスを展開したいなら是非相談したい相手です。いい商品をお持ちでしたら、私が繋ぎます。最近はVRに投資しているみたいです。

さて、海外に来ると必ずやることが誰にもあると思いますが、私がよくやることの一つはスピードテストです。成田空港で携帯を借りた時代、Wi-Fi端末を借りた時代、海外SIMを買った時代を過ぎまして、今はもっぱらデータローミングなのですが、1日2,980円のローミングがなんだかんだで便利です。空港で返し損ねて追加料金を取られることもないし、無くして法外な請求をされこともないし、海外の携帯ショップでその国のルールを覚えることもない。一週間以内の出張なら、ローミングのテザリングが絶対正解だと思います。

現在私が使っているメイン機は、Nexus 6PとiPhone 7 Plus。アイコンの並べ方を似せているので、2台持ちでも結構使いやすいです。両方ともSIMフリーで、前者にNTTドコモのSIM、後者にauのSIMを入れて使っています。本当はGoogle Pixelが欲しいのですが、日本での発売はいつになることやら...。今回はちょっと奮発して、両方ローミングして実験してみました。スピードテストに使ったアプリはspeedtest.netです。Android版とiPhone版があって見た目も同じなので、多分公平にテストしてるんだろうと思います。NTTドコモのドコモスピードテストも悪くないのですが、どのSIMでも使えるものの、海外ではAndroid版にダイアログが出て計測できないので諦めました。現地キャリアは自動に任せてます。

香港PING (ms)download (Mbps)upload (Mbps)
Nexus 6P + docomo2061.941.70
iPhone 7 Plus + au2046.2710.72
    
シンガポールPING (ms)download (Mbps)upload (Mbps)
Nexus 6P + docomo3973.381.54
iPhone 7 Plus + au2411.980.47

もちろん国内のようにはいきませんが、普通に仕事する分には十分です。テキスト系だけなら気になることはないでしょう。
ちなみに、端末とSIMを入れ替えて試そうと思ったのですが、縛りのあるauはともかく、iPhone 7 Plus + docomoという組み合わせでも通信できなかったのは謎です。より面白い結果になったのに。それにしても、旅行中にもインターネットし放題とは、便利な世の中になったものですなぁ。
posted by koyama at 18:10 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年10月29日

ソラコム革命が起こったので、こんな位置送信デバイスがほしい!

ソラコムをご存じでしょうか。今月本サービスを開始したモバイル通信回線のスタートアップで、コアメンバーがAWS出身、まさに通信回線のクラウド化を実現しようとしている企業およびサービスです。企業サイトを見てみると、会社名はソラコム、サービス名はSORACOMなんとかで統一されているようです。

どれくらいすごいかというと、通信SIMを提供するSORACOM Airでは、基本料金がたったの300円(30日使った場合)。加えて通信した分だけ従量料金がかかるのですが、IoT/M2Mにふさわしい価格設定で、アップロードが1MBで0.2円。つまり、位置情報を定期的にアップロードしたくらいでは、月額料金が300円ちょっとになるのです。契約期間の縛りもなく、たった1台から利用できます。

確保する通信帯域を小さくすれば、ダウンロードにかかる料金が安くなるようになっていて、s1.minimum、s1.slow、s1.standard、s1.fastと、どこかで見たような名称なのもわかりやすいかもしれません。もちろん、専用端末から位置情報を5秒に1回程度送信するくらいなら、s1.minimumで十分事足ります。自社の動態管理クラウドサービスであるugomekiを利用して、実装テストをしてみたので、その結果をご紹介します。

 1時間あたりの
Upload量
1時間あたりの
Download量
24時間利用時の
予想月額料金
8-20時のみ利用時の
予想月額料金
5秒間隔送信
(走行テスト)
105.4 KiB37.5 KiB331円316円
5秒間隔送信
(理論最大値)
119.5 KiB43.9 KiB335円319円
60秒間隔送信
(走行テスト)
9.8 KiB3.6 KiB303円302円
60秒間隔送信
(理論最大値)
10.0 KiB3.7 KiB303円302円

※位置情報の送信にはAtrack AX7を利用しました。1回の位置情報送信ごとに約160Bytes送って、約60Bytes受け取ります。スマートフォンアプリから送信する場合は、別のアプリやサービスが動き、通信量は増えると思われるので、それについては次回調査したいと思います。料金の算出は、ソラコム玉川さんに料金ルールを確認しつつも、自分で計算しました。今後実際の請求書を見て、精度を高めていきたいと思います。

ugomekiの利用料は1台月1,200円なので、車両の位置管理が合計月1,500円/台で始められることになります。100台だと、ugomekiのボリュームディスカウントにより合計月800円/台です。それだけのコストで、Google Mapsを使ってリアルタイムに状況把握ができるのです。ガソリン代に換算にすると、たったの6〜7L分です。リッター10kmだったら、60〜70km分です。コーヒーなら2杯分です。こんなに安くなっては、企業としてはデータを取って活用するしかないでしょう。他社に先駆けましょう。これまで動態管理システムの提案をするときは、総コストの8割程度が通信費だったので、これはIoT/M2M分野の革命というほかありません。まさにソラコム革命と言ってよいでしょう。

・動態管理システム ugomeki
スクリーンショット 2015-10-28 19.11.44.png

手軽なクラウドサービスもあって、SIMも安くなって、こうなってくるとふさわしい位置情報送信デバイスが欲しくなります。どんなデバイスがいいか考えてみましたので、ご紹介します。その分野の方は、ぜひ作ってください。

IMG_0081.JPG

1. USBドングル型の位置情報送信端末
最近の車にはUSBポートが増えてきたので、nano SIMが入れられるUSBドングル型の位置情報送信端末があると素敵です。GPSセンサーと、BLEが付いているといいですね。USBから電源が取れると、手軽で省スペースで大変ありがたいです。シガーソケットからUSB変換するのもいいですね。自動車用のFitBitみたいで楽しくなると思います。(自分のデータが活用できない通信カーナビっていったい何なのでしょう...。)

2. OBDII接続オプション
OBDII端末で、CAN情報が取れるといいですね。先ほどのUSBドングルにデータ送信するために、やはりBLEがあるといいです。スマホアプリにもデータ送れますし。USBポートも付いてるとなお良いです。USBドングルを親子で指すことができたら、USBポートが付いていない自動車でも、スマートに利用できます。

OBDII端末にGPSセンサーもSIMも入れたら、USBドングルは要らないのではと考えることもあると思うのですが、車種によってはOBDIIの場所が悪く、GPSセンサーの感度が悪くなるケースも多いので、期待し過ぎないほうがいいでしょう。また、OBDII端末は付けたままにするとバッテリーが上がりやすいので、この点でも注意が必要です。CAN情報が必要なければ、USBドングルで位置情報だけ取るのが安全です。

ちなみに、これがあるとSORACOM Airが国内の自動車台数分出るんじゃないかと思うので、ソラコムさんに作ってもらうのもいいかなーって思っています。それでは。
posted by koyama at 00:00 | 東京 ☁ | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2015年08月17日

帰省 - 山口県周南市に5日間

お盆期間があけましたが、みなさんお休みは取れましたでしょうか。地方から出て来た人は、繁忙期とはいえこの時期に休みをとって故郷に帰った人も多いでしょう。私もその一人です。

私が生まれたところは、山口県の周南市というところで、上京する前は徳山市という名前だったのですが、例に漏れず平成の大合併によって、さらなる広域な自治体となりました。何かのときに本籍地住所を書くときに、なかなか書けなくて困ってました。(せっかちなので、勢いでぎょうにんべんを書いてしまう...)

瀬戸内工業地域の一角で、石油化学コンビナートに支えられて成長した街は、高校時代の見る影もなく、商店街はシャッター街となり、大手企業の支店は減少し、建物は総じて古くなりながらも、一部の個性的な店だけがなんとか頑張っているというような状況です。それもあってか、東京に出て20余年が過ぎ、そろそろ地元にも何かしていかなくてはと思えるようになりました。

どんなことができるかはわかりませんが、これから少しずつ考えていきたいと思います。山口県出身の方、もっと繋がって協力/協業しましょう。全国の15万人規模の都市の方々、小規模都市の確かな発展の方法をご教授いただけると幸いです。40歳を越えて少し経ちましたが、40代なりの地元愛を形にしていければと願っています。

posted by koyama at 15:24 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記